gallery diary

factory zoomer/gallery diary


万能な器、とっておきの器

寝苦しい夜から、いつの間にか耳を澄ますと虫の声が聴こえるようになりました。

広坂の/galleryで開催中の「百草 白–原点」の展覧会も、残すところあと1週間となりました。
今回ご紹介するのは、作陶家 安藤雅信さんの作品です。
2017年5月に/galleryにて安藤雅信さんの展覧会を開催して2年が経ちます。
今展覧会のテーマは、白 に枠を絞り、その「白」の意味するところは「原点」。
安藤雅信さんの白はというと。。。土、釉薬、焼成時の変化で、白のグラデーションなどを作ることができ、白から出発していろんなところへ冒険しているようなそんな白で、これも白、あれも白でしょ、と挑戦し続け楽しんでいるかのような白です。
そんな中でも、こちらの作品↓は、安藤雅信さんの中国茶会の際にお出ししたもので、ここのつさんのお菓子を盛るために作られたのではないか、と思うようなお皿です。やはり食べ物が盛られた時に、器はとても生き生きとしています。
器とは、何を盛っても美味しく見せてくれる万能な器と、この食事の為にあるんだよね、と思わせてくれる器と、生活の中にはどちらもとても大切だと思います。生活の中の日常と非日常がそこにはあるような気がします。
先ほど少し触れましたが、展覧会2日目、安藤雅信さんの中国茶会が/galleryにて催されました。安藤さんと言えば、お茶の本場中国でも何度も展覧会を開催され、中国茶器もたくさん制作されています。年々研究を重ね、どんどんと種類も増えて、美しく、楽しく進化をしており今も進行形です。
factory zoomer/shopでは、渡邉乃月先生による中国茶教室を定期的に開いております。毎回のお教室では乃月先生がその季節に合うお茶と茶器をご用意してくださり、そのお道具にため息がでます。

なかなか実際、手にとってご覧いただける機会は少ないかと思いますので、ぜひこの機会に/galleryに足をお運びいただければと思います。

 

さて、安藤さんは食器制作の傍ら彫刻を作り続けておられ、今回も幾つかのオブジェ作品がギャラリーの空気に変化を与えてくれています。今回のシリーズは、「うつろシリーズ」。うつろとは、空洞(くうどう)。空っぽ。心が空っぽになり、虚しいさまのことを言いますが、生活をしている中で、そんな ふと した瞬間がありますか。

白い空間の中に、白いオブジェが

密かにじっとイガイガを出している

 

一見、カップの姿形をしていますが、中が詰まっていてなにも入れることができない。
そんな煮詰まった日もあります。頭や心の中がうどんのようにぐちゃぐちゃと絡まっている日もあります。
これらのオブジェを勝手に「こんな日もあるよね」シリーズと呼んでいるのですが、ある日の自分を見ているかのような。。。そんな共感を覚えます。
その彫刻が持つ美しさの先には、それがあることで何かいつもと違う空気が流れたり、そう感じることができたら毎日の生活の中に、今までとはちょっと違う視点や、感覚が生まれます。安藤さんは彫刻を作るときも、食器を制作する時も、同じ気持ちだと以前お話してくださいました。
展覧会「百草 白–原点」は、9/1(日)までとなります。
ぜひこの機会に/galleyにてご覧いただけたらと思います<y>

 



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