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佃さんの箱物と我谷盆

佃眞吾展、一期も後半に差し掛かりました。

今回は箱物と我谷盆をご紹介します。

 

佃さんの栗の箱。一見、実にシンプルなのですが、まるで編み物のようにも見える丁寧な彫り跡の重なりから、綿密で高度な技術を容易に感じ取る事が出来ます。繫がっている木目、角度によって見える表情の違いも面白いです。重箱はハレの日の料理に使用するのが一般的ですが、佃さんの重箱はシンプルですので、普通の日でもお使いいただけることも魅力の一つだと思います。段数も多い為、先日のブログでもご紹介をした、mokkiのような用途にもそれぞれ活用できそうです。その他、八角の箱、四角の箱など、大きさ形も様々です。是非、店頭でご覧下さい。

 

我谷盆。この盆のルーツは石川県の山中温泉の上流、江戸時代の我谷村にあります。この村は農閑期、雨風に強い栗の木で板屋根を作っていました。その板の端切れを利用して作られたのが我谷盆です。生木からノミ1本で精一杯平らに彫られた跡も特徴の一つ。当時は一つとして同じ形のものはなく、素朴な家什として人々の生活に溶け込んでいったそうです。昭和中頃、ダム建設により村は消滅。我谷盆の技術は継承されず、一旦途絶えてしまったのですが、工芸品としての価値を見出され復活を遂げる事となりました。

 

佃さんはこのお盆に魅せられて、写しをされている数少ない作家さんのお一人。長い間制作を続けていらっしゃいます。京都の佃さんらしい、繊細な彫り跡。木目の美しさを存分に堪能いただける逸品です。白木は濃く、漆はだんだん飴色に。味わい深く、アンティークのように変化していくのも楽しみです。ほんの少しの気配りで、末永くお使いいただけます。

 

お盆を使ってものを運ぶ。折敷として料理を乗せて食事をする。そんな生活が出来たら、毎日の食事も少し特別に。特別な日はより華やかに。日常が豊かになりそうです。

 

師走に入り、金沢では初雪が観測されました。本格的な冬の到来です。

この厳しい時期があって、我谷盆も誕生したのですね。

皆さまも是非、冬の金沢の地へお越しいただけましたら幸いです。

 

来週末、12月22日(土)からは第二期が始まります。

テーマは「木器」。漆塗りの作品等、お正月らしい作品を中心に。展示も様変わりします。

今回ご紹介をしたお重も追加で納品いただける予定です。

ご来店を心よりお待ちしております。<F>



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