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体力のある器

井山さんといえば、定番のオーバルプレートや猿山プレートを長年作り続けていらっしゃいます。

どちらもロングセラー。精力的に開催されている各地の展覧会では、必ずその器を求める方々の行列ができます。

こんなにも長く人を惹き付ける魅力は一体何なんでしょうか。

 

今や、手作り感があって、家庭料理に使いやすい器はたくさんありますが、
井山さんの器は、とにかく体力があります。
器に体力って変ですが、いくらフォルムや釉薬の美しさやが際立っていても、
土台となる体力がないと、長く立っている事はできません。
それも長年使い、また欲しくなる、そんな器を作るには、
作家自身、かなりの精神的、肉体的体力が必要です。
井山さんは、ライフスタイルとして、本格的にスポーツに打ち込んでおられ、
手作りの鋳型に板状の土を押し固めて成形する一貫した作り方にも、
全てがしっかりとした土台に繫がっているように思います。

 

何だか強そうに表現しましたが、井山さん、主役の作家でありながら、自分よりも他の人に
譲りそうなとても控えめなお人柄。
そして、器は、どうしてか、美しいレストランなど華やかな舞台ではなく、
生活感が濃ければ濃い程、存在感が際立ちます。

頑張って作った日々の料理を器に盛る度に、
立ち上がりの深さや角度、サイズ感やスタックした時の事まで、
井山さんの考えが伝わってきます。
丁寧に均一にと手で均しても、残ってしまう歪みや指の後も、
真剣さと、不完全さが人間らしさを感じてしまいます。
そんなことが、絶対に我が家を裏切る事がないという安心感と、
心強い見方のような井山さんに会えた気がするのです。

 

最近の井山さんは、色に挑戦されたり、様々な人やお店とのコラボレーション、
作家としては異例ともいえる、自分のデザインでないものや、プロダクトとしての作品への展開など、様々な挑戦をされています。
端から見ると驚いてしまうことも、しっかりと軸を据えてある土台を中心に、どんな方向にもくるりと
向かっていける強さなのだなと思います。

今後、どんな挑戦をされるか、作品が楽しみでなりません。

 

今回ギャラリーには、淡いイエロー、ピンク、ブルーのパステルの作品が並んでいます。

カラフルな器は、料理の素材の色を意識させてくれます。

どんな味つけ...に、どんな色...を加えると、ワンランク上の料理になるかもしれません。

ぜひ井山さんと共に、挑戦をしてみて下さい。


井山三希子展は、11/18(日)まで開催しております。

人気の秘密を確かめに、そしてぜひひとつ食卓に連れ帰ってみてください。
使いやすさに、食事を作るたびにきっと何度も手が伸びると思いますよ。

(s)

 

 

 



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